Jリーグ1stステージ:東京ヴェルディ1969×名古屋グランパスエイト(東京スタジアム)(01/07/21)


[戻る][試合経過][Undoの目]

<試合経過>

東京ヴェルディ1969 0 - 3 名古屋グランパスエイト
ピクシー、華麗に有終の美を飾る

Jに多くの感動を与えつづけたストイコビッチ、最後のJリーグの試合ということもあって、スタジアムは超満員(しかもほとんど赤)。多くのサポータに応えるように、ピクシーは輝いた。

ヴェルディのホームでありながら、スタジアムはまるで名古屋がホームのような状態。
それに怖気ついたのか、ヴェルディのプレーは最初から精彩を欠いていた。

ヴェルディボールになっても、簡単に最終ラインまでボールは下がってしまい、守備陣だけで横にボールを回しているのみ。たまに前線にボールをいれても、動きの少ないFWはボールをキープできず、中盤も完全に名古屋に力負け。
そこで最終ラインまで下がってきたボールに対するヴェルディ守備陣のミスをついて、あっさりとウェズレイが先制ゴールを決める。
それでも、稚拙なヴェルディのプレーは変わらず、動き出しの良い名古屋がゲームを掌握していく。
前半終了間際に、大森のクロスを森山が豪快なヘディングで決め、ほぼゲームは決まった。

ヴェルディは後半、動きの少ないFWに飯尾を、中盤には怪我から復帰の小林を入れて全体の活性化を図る。
それによって、ヴェルディも若干ゲームの流れをつかみ始める。
名古屋は前半頑張りすぎたのか、少しペースダウン。しかし、どうしても押し込まれるような状態にはならない。

そしてゲームのハイライトは56分。
またも、ヴェルディ最終ラインの連携ミスをストイコビッチがつく。本並へのバックパスをカットするとエンドラインまで切り込み、ヒールで後ろへ。そこには先制点のウェズレイが走りこんでいた。まさにストイコビッチらしいラストパスであった。

ゲームはこのまま0-3で名古屋の勝利。ストイコビッチは有終の美を飾ることができた。
試合終了後、ヴェルディ側の計らいで、引退セレモニーが開催された。
ピクシー、ありがとう、サヨウナラ。

真っ赤な東京スタジアム パレードするピクシー

<Undoの目>

ここを見る人は大体ご存知かと思いますが、Undoは基本的に横浜Fマリノスが絡まない試合は見に行きません。後は、日本代表の試合とか?
が、今回は「ストイコビッチの雄姿を見届けよう!」と息上がる面々が周りに多かったので、「Jに多大な貢献をした功績を称えて、ワシも見に行きますか」ということにしたわけです。
チームの勝ち負けを気にすることなく試合見るってのはいい気分じゃ〜。

それにしても、スタジアムに向かう人のなんと多いこと。新宿からの京王線もものすごい満員で、駅を降りても人、人、人。日本には今でもこんなにJリーグを見に来る人間がいるんだな〜、とか感動する。
「ストイコビッチを見に来てんのがほとんどでしょ」と容赦ないツッコミ。

スタジアム到着は1時間半前だというのに、凄い人波だ〜。しかも赤一色(笑)。ここ、ヴェルディのホームだよなあ、とか思うね。
しかしヴェルディも運が悪い。調子がズンドコ悪いのに、せっかくのホームゲームなのに、どうやったってアウェー状態だよなあ。まあ、いいや。

ふとしとY川がストイコビッチのレプリカユニを買いに行っている間に、残った面子で席を探す。やっぱアウェー側でしょ(7人も居て、誰もヴェルディファン居ないし(笑))ということで席を探しにいったんだけど、すでに1階席は満席。2階席に行って見たんだけどやっぱり席が無い、どころか「赤一色だよ‥‥」
ホーム側はかなりガラガラな感じなのでそっちに回り込む事にする。どのみち2階席だったけど、オーロラビジョン下あたりに陣どれたので良し。しかし、よく見てみるとバックスタンド側もほとんど赤だなあ。こっち側の1階席はさすがにヴェルディサポが多いんだけど、ちらほらと赤いユニが見えるが‥‥・。
突然ふとしから、「川渕チェアマンがいるぞー」と連絡が入る。「なにー!」ということで、カメラをひっつかんで、うしさんとともにふとしの元へダッシュ。が、なかなか合流できん。いかんせん人が多すぎなんだよ〜。ヴェルディのグッズショップの近くにいる、というんだけど、全然判らん。諦めて戻ると、ふとしと合流。「しばらくチェアマンのことつけてたんだけどさあ〜」だと。ふぬー。
その後、お決まりのアトラクションが始まる。以前、うしさんがFC東京の試合を見に来た時はゴスペラーズが来たそうだけど、今回は誰来たんだろー、と見ていると、トミーうんぬんとか言うのが出てきて、赤い連中がゾロゾロと‥‥。
ああん?トミー?トミーって川瀬智子ですか?うおー、めちゃ懐かしい〜。というわけで写真に収めようと思ったんだけど、遠すぎてお話にならん。しょうがないのでオーロラビジョンを撮っておく(笑)。
しかし、いくらなんでも赤い衣装ってのはどうよ?まるでグランパスの応援をしているとしか思えん。

なつかしのトミ〜

試合内容の方は‥‥実はかなりダメな感じだった(爆)。点数こそ3点なんて入って、森山のヘディングの時は「うおー!すげー!!」とか盛り上がったものの、それ以外はね〜‥‥。
何よりヴェルディがダメ過ぎ。出だしの先制ゴール時は、ヴェルディサポじゃなくても「なんじゃそりゃ〜!?」と頭を抱える感じ。その後も、ちゃちなプレーを続けるヴェルディに、サポじゃなくてもヴェルディ寄りの論議を繰り返す。
まずはやっぱりスタメンのFWがダメだよなあ。いかんせん武田、前園と運動量の少なさそうコンビじゃね。かといってポストやれるわけでもないし。タダでさえ中盤で力負けしてるのに、さらに前線があれじゃあボールの出どこまるで無しだよなあ。結局ボールは最終ラインで周る一方で、さらにプレッシャー負けしてお粗末なパスを繰り返す。お陰でグラの最終ラインもぐりぐり上がってきてたんだから、スピード系の選手を投入して裏に走りこませればなあ‥‥。
すると、後半になると飯尾投入で前線が活性化。ヴェルディがだいぶ攻め込めるようになったのでグランパスもペースダウンしてきた。後は終始凡戦。途中眠くなってくるしね。後半、ストイコビッチの力で1点は決まったものの、やっぱり前半で試合は決まった感じだなあ。

試合後には、2度目の引退セレモニー。なぜか出ていなかった小倉もスーツで登場して、「いっそ、94年あたりのグラの10番のユニ着てくればおもしれーのに」とか言ってみたり。
一通り表彰式やらパレードなどした後、最後に息子とともにピッチの中央に来たピクシーが、そこでピッチに口付け。ある意味グッときたね。

ありがとう、ストイコビッチ‥‥

スタンドのカメラのフラッシュが美しかったですよ(笑)